2018年度に「八代市未来チャレンジ企業」の認定を受けたことをきっかけに、同市商工政策課より本制度を勧められ、2019年12月にリーディング育成企業の認定を受けました。認定により、会社だけではなく働く社員にも大きな変化が見えました。その一つが、行政や専門家からのサポートを受けることで新たな挑戦に安心して取り組めるようになり、その結果として新社屋や新工場の整備、生産体制の強化が実現しました。

こうした会社の成長に立ち会うことで、社員には「(会社が)未来に向かって着実に歩んでいる」という安心感が生まれ、より前向きに意見を出し合ったり、業務改善や新しい提案に挑戦したりする機会が増えています。それによって社員のモチベーションやチームの一体感も高まり、一人一人が「自分たちが会社の成長を支えている」という実感を持てるようになりました。

一つの会社で得られる知見や取り組むことができる範囲には限界がある中、リーディング育成企業になったことで多方面からの支援やアドバイスを受けられるのがメリットと感じている同社。また、中小企業が進めるさまざまな取り組みに対し、補助金をはじめとする県の全面的なバックアップがある手厚さにも魅力を感じています。

中でも、県や公益財団法人くまもと産業支援財団の担当者による細やかな支援や情報提供、直接面談による相談は、同社にとって大きな安心と挑戦のきっかけを与えてくれる存在になっています。そこで得た情報や専門家の助言、補助金など、さまざまな支援を上手に活用することで、会社の成長と社員の働きやすさの両立を実現できました。

同社は、これまでの取り組みと本制度によるサポートを糧に、10年後、20年後に「熊本県で一番働きやすい会社」になることを目指していきます。社員が安心して働けて、仕事と家庭の両立や成長を実感できる環境を整えることで、会社の力そのものをさらに強くしていきたいと考えています。同時に、日本中の宿泊施設やその利用者に愛されるブランドへと成長し、同社がつくるアメニティや化粧品が「旅の楽しみのひとつ」と言われるような存在になることを目標としています。

本制度の支援を通して会社の基盤がより強固になったことで、これまで以上にダイナミックに発展し、地域や業界に新しい価値を提供していけるような将来像を描いています。