同社の田口淳代表取締役が、本社を置く山鹿市の担当者を通じて本制度を知り、2019年にリーディング育成企業の認定を受けました。山鹿地域初の認定企業となったことで、会社の知名度や信頼向上につながったと考えています。

また、認定後のメリットとして、自社だけでは拾いきれなかった情報や支援策の紹介を受けられるようになり、新たな視点で経営課題に取り組むきっかけが生まれたと感じています。情報交換やさまざまな支援制度を活用することで、より良い製品づくりと企業活動の実現を目指しています。

同社では、リーディング育成企業の認定を受けたことで、さらに一段上の「リーディング企業」となるために必要な「年間の事業活動により産み出す付加価値額10億円」が、当面の成長目標です。

また、同社の強みを最大限に生かした事業展開を考える上で、県からの情報提供や多方面からのアドバイスも期待でき、それらを基に具体的な施策を検討するきっかけにもなっています。加えて、化粧品製造における品質・安全性に関する国際規格「ISO22716」の取得や、社内のDX推進にも取り組んでいます。本制度は、特に中小企業にとって、企業の成長や発展を後押しする重要な仕組みであり、情報・人材面での支援を得られる貴重な制度だと考えています。

現在、国内外への販路拡大をはじめ、積極的な人材育成や独自性のある商品開発、生産能力の向上といった課題にも取り組む同社。リーディング企業を目指す中で、これらの課題を一つ一つ解決しながら、持続的な企業成長を図っていきます。また、情報管理システムや福利厚生の充実など、働きやすい職場環境の整備にも注力しています。社員一人一人が安心して能力を発揮できる環境づくりを通じて、企業全体の成長につなげていく方針です。

さらに、同社の企業理念である「人と地球にやさしい循環社会の実現」を見据え、豊かな自然の恵みを生かした環境配慮型商品の企画・開発・販売を推進。加えて、地域社会とのつながりを大切にし、地域に「なくてはならない存在」を目指します。今後も、省エネや環境保全に配慮したものづくりを通じて、消費者に安心・安全・満足を提供できる付加価値の高い製品づくりに邁進していきます。