上天草市にある「天草池田電機株式会社」では、自動制御装置、FA機器、車載機器などの内蔵用マグネットリレーの製造を主に行っています。コイル生産技術、リレー生産技術、OEM製品生産技術、オリジナル製品開発の技術に磨きをかけている同社。1972年に「天草立石電機」(現在のオムロン株式会社)として創業し、2002年に天草池田電機(株)として再スタートしました。
オムロン傘下で培った「ものづくり力」と「技術力」を活かし、自社製品の開発・製造・販売を行うため、商品事業部を設置。創業当初から変わらない「品質第一」の基本方針の下、全社一丸となり、安心・安全・環境に配慮した生産活動や商品開発を行っています。主事業として、オムロン(株)から生産受託されているマグネットリレーを月400～500万個生産。その他、ELIランプや高速道路注意喚起スピーカー等の開発製造にも注力。50年以上にわたり培ってきた技術と情熱を結集し、顧客に安心して使用してもらえる製品を作り続けています。
また、地域に愛される企業であるため、技術力の発展と共に雇用の拡大を図り、天草から世界に愛される製品作りを目指します。その実現に向け、経営理念の「何事にもチャレンジ 夢と創造の実現」の下、「ものづくり力」を軸に社会に貢献し、新たな挑戦を続ける企業として邁進します。
同社は、2023年3月に「リーディング育成企業」の認定を受けました。現在も引き続き育成企業として認定を受けています。1年目は新たな量子ドットの開発に、2年目は西日本高速道路総合サービス沖縄株式会社と共同開発している高速道路用の車両注意喚起超指向性スピーカー「ウルトラソニックインパクト(USIMPACT)」の超音波素子の開発に本制度の補助金を活用しています。開発に当たり、熊本大学などの専門家による市場調査や専門知識の提供を受けた同社。自社だけではできない部分でのサポートを得られたことが、超音波素子の開発の成功率向上につながったと感じています。今後は、産学官の連携をさらに強化し、新たな技術や知識を取り入れることで、製品の品質や生産効率の向上を実現すると共に、自社人材の成長にも期待しています。
本年度、OEM事業として、世界初の車両注意喚起超指向性スピーカー「USIMPACT」の超音波素子の開発のため、本制度の補助金を活用している同社。USIMPACTは、高速道路で放射された警告音が走行車両のボディに当たり、直接、運転者の耳に届くため、高速催眠現象や居眠り運転、ながら運転による追突事故防止に効果的です。また、工事区間内に設置することで、効率的に注意喚起を行うことも可能。指向性の高い超音波を使用し、障害物に当たらない限り、放射方向以外では聞こえにくい設計のため、周辺への騒音も抑制されます。経営理念の「何事にもチャレンジ 夢と創造の実現」の通り、常に新しいことに挑戦するためにも、本制度の補助金を積極的に活用し、世の中に受け入れられる新たな商品の開発に役立てています。
同社では、これまでに培ってきた技術力を活かし、自社製品の商品開発に力を入れ、OEM生産事業の拡大を図っていきたいと考えています。また、地域の発展に貢献するためにも、雇用の維持・拡大が重要だと考え、今後も新しいチャレンジを続け、会社としての実績を積み上げることで、事業規模拡大につなげていきます。加えて、QCD(Quality＝品質、Cost＝コスト、Delivery＝納期)を大切に、顧客に認められる「ものづくり」を軸にした社会貢献を実現できるよう尽力していきます。「地域社会への貢献」を日々意識しながら、地域とお客様に愛される企業を目指し、社員一丸となって取り組んでいきます。
毎日、仕事が楽しくて面白いと思ってもらえるような、皆が自然体でいられる企業風土を大切にしています。弊社のテーマは“笑顔”で、出勤するのが楽しくなるような会社を目指しています。人材育成プランとして、各種OJT・OFF-JTの研修を行い、品質状況、生産状況に対する取り組み内容や結果、今後についての情報共有を実施。自分で考える能力を培い、頭と心のブラッシュアップにも力を入れています。また、専門的な知識などがなくても、入社後にフォローしていく体制が整っています。
弊社では、いくつになっても生活リズムにメリハリを持って、生き生きと日々を過ごしてもらうため、定年を設けていません。やる気があれば、何歳まででも働くことができます。常に新しいことにチャレンジしていく精神を大事にしており、創業当初から「ヒラメキ宝箱」を社内に設置。社員全員が一丸となって同じ目標の下で意識を向上できるよう、日頃からアンテナを張って新たなものづくりを目指し、社会に貢献できる商品を共に生み出していきましょう。
資本金／5,890万円
社員数／196名(2024年7月現在)
社員数／196名(2024年7月現在)